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黄色い散歩道

 哲学は世界や人間のことをあれこれ考える学問だ。だが、あまりに難しいもんだから、せいぜいアウフヘーベンをヴィーダーゼーエンしてバウムクーヘンするものらしいということくらいしかわからない。

 「哲学の道」は京都市街の東端にある。桜が咲き、蛍が舞い、紅葉に染まる川辺の遊歩道に、カフェとうどん屋と銀閣寺が並ぶ。分岐ひとつなくひたすらまっすぐ続いているだけだから、鼻を垂らして団子でもしゃぶりながらぶらぶら歩けば、まったく迷わずほとんど自動的に終点に着く。哲学も世界も人間も、このくらい簡単だと気楽なのだが。

2005.10.31

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