top of page
青い森林列車

ほとんど鉄道旅行をしたことがないが、駅だけはよく利用した。徒歩やバイクの旅で、しょっちゅう田舎の無人駅に寝泊りしていたからだ。
駅には屋根があって雨露がしのげ、運がよければ電灯やベンチもついている。無料のわりに快適な宿だが、まともなホテルに較べれば不便もある。 乗降客に迷惑をかけないよう、終電が出てから眠り、始発までに起きなくてはならない。夜中に巨大な貨物列車が耳のそばをごうごう走ったりするから、熟睡もなかなか難しい。
駅で目を覚ました朝は、赤茶色に錆びた線路までもが、なぜかまぶしく輝いて見えたものだ。朝の爽やかな気分のおかげだとばかり思っていたが、もしかすると、たんに寝不足で目がチカチカしてただけなのかもしれない。
2009.05.31
bottom of page








