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虹色の森

子供の頃、家で小鳥を飼っていた。でもセキセイインコやジュウシマツ、ブンチョウといった安物の小鳥ばかり数十羽も掻き集め、屋根まで届きそうな巨大鳥カゴに突っ込んで大量飼育していたもんだから、可愛いどころか、朝から晩までひたすらピーピーやかましいだけだった。だいいち鳥にしたって、あんなカゴに詰め込まれてわめき散らしているよりは、広い空をあちこち飛んでいたほうが、いくらか楽しかっただろう。
それにしても、あんなにいた鳥たちがいつの間にか一羽もいなくなり、気づいたときには巨大鳥カゴまできれいに取り払われていたのがフシギだ。鳥たちが空に帰っていったのか、それとも土に帰っていったのか、僕はいまだに知らずにいる。
2005.07.09
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