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白ひげが通る道

 昼時には、ときどき近所の公園に出かけてパンを食べることがある。小一時間もベンチに座っていると、目の前をイヌやネコがよく通る。イヌはたいてい誰かに連れられているが、ネコはたいてい独りで勝手に歩いている。いかにも自由気ままな暮らしぶりだ。

 この公園では、白ネコが民家の裏にある畑の中を歩いているのをよく見かける。いつも急ぎ足でトコトコと背中を弾ませて行く。
  聞けば、ネコにはネコなりに縄張りがあって、毎日決まった見回りルートを歩き、侵入者の哨戒と迎撃に力を尽くさなくてはならないんだそうだ。彼らの自由気ままな暮らしには、自由気ままななりの苦労があるらしい。

2005.07.30

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