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高橋克也イラストレーションファイル
[ENG]
夏目漱石に『二百十日』という短編がある。阿蘇旅行に出かけた2人の男が、ごうごうと噴火する火山に登ろうと荒天の中を歩いてゆくが、途中でひとりが穴に落ちたので果たせなかった、という単純な小説だ。 子供の頃にそれを読んで火山旅行に興味をもった僕は、大人になってから実際にいくつかの火山に登ってみた。たしかに素晴らしい体験だったが、小説ほどは面白くなかった。 『二百十日』が面白いのは、なにも2人の男がスリル満点の火山旅行をするからではなく、2人の男がちぐはぐな話ばかりしてるからだったのかもしれない。
2008.05.11