動物園やサーカスにいる動物を見ていると、どことなく可哀想な感じがするものだ。ほんとうなら野山を走り回って好き勝手に暮らしているはずが、狭い檻に閉じこめられ、自由を奪われて一生を過ごす。もっとも、襲われる心配もなければ食うに困ることもないのだから、動物にとっちゃ、むしろ理想的な生活なのかもしれないが。
その中にあって、キリンだけはなぜか超然としている。どこにいたってたいした違いはないような顔をして、のんきに葉っぱを舐めている。いつも頭を空に突っ込んで暮らしていると、誰でもいつかはあんな気風になれるのかもしれない。