光にはK(ケルビン)という単位で表される色温度がある。標準的な太陽光は5500K、白熱電灯なら3000K、昼白色の蛍光灯で5000Kくらい。一般に、色温度が低いほど赤っぽく暖かい光になり、色温度が高いほど青みがかった冷たい光になるといわれている。
昔はよく野宿旅行で寺社や無人駅なんかに潜り込んで寝泊まりした。公園の水銀灯の下で明かした夜も数知れない。
水銀灯の色温度は5700Kとけっこう高く、清冽な青白い光を放つ。理屈からいえば冷たい光になるはずだが、孤独な旅行者にとっては、いつも心を慰めてくれる暖かい光だった。