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夏のトラフィック

 もうずいぶん長く海水浴に行っていない。泳げないわけじゃないが、泳ぐのが好きなわけでもないからだ。それでも学生時代には、誘われると海にでかけた。
 ピチャピチャ水遊びをしたり、ビーチボールでバレーをしたり、スイカ割りをしたり、かき氷を食べたりしたが、たいして面白くないうえに、帰りにはたいていひどい渋滞に巻き込まれた。

 今となっては、海で遊んだことなんてほとんど何も覚えていない。楽しいことはきれいに忘れてしまったくせに、うんざりするような渋滞の記憶だけは、なぜか夏の陽の残照のようにいつまでも焼き付いている。

2008.08.24

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