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友達が来る日

幼児の頃に住んでいたボロ家の玄関は、祖父の鉢植えに占拠されたジャングルのようなスペースだった。小学生の頃に住んでいた小さな借家の玄関からは、真正面に富士山が見えた。青年時代に住んでいた家では、もっぱら勝手口から出入りしていたから、玄関を使うことはほとんどなかった。下宿住まいの今は、自分用のまともな玄関を持っていない。
こないだ湖畔のキャンプ場でロッジを借りて古い友達と集まった。簡素だが清潔な建物で、玄関の白いドアが印象的だった。友人の誰かがこんな家を持っていて、こんな玄関でもてなしてくれると嬉しいんだが、あいにくそんな気の利いた仲間はいない。当面は借り物の玄関で我慢するしかなさそうだ。
2005.07.04
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