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ひよこランプの樹

 子供の頃に縁日に行くと、よく色とりどりに染められたカラーひよこが売られていた。黄色いひよこにわざわざ色を塗って売るなんて残忍なことは、動物愛護精神の行きわたった今の日本ではちょっと考えられないことだ。

 カラーひよこを持ち帰って育てると、すべてオンドリになる。卵を産まない役立たずのオスだけが選別されて売られていたためだ。
 縁日でカラーひよこを見かけなくなった現在でも、この世に生まれてくるひよこの半数はやっぱり役立たずのオスだ。でも縁日ではもう引き取ってくれないから、全部まとめて殺し、ゴミとして廃棄するほかはない。さて、色をつけて売るのと、ほんとはどっちが残忍なんだろうか。

2008.07.21

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